ピロリ菌を退治したので、もう胃がんにはなりません
自営の方には馴染みがない話ですが、国民健康保険でも検診を勧奨しています。
自営業者の方で、検診なんて受けたことがないが大丈夫だと思っている「あなた」、ぜひ他人事とは思わずに話を聞いてください。
会社員には定期健康診断を受ける義務があります。そして、企業は社員の健康管理を行う義務があります。
しかし、健康診断を受けても、その結果が要再検査であるのに、再検査に行かない、又はたいしたことでは無いと自分に言い聞かせて放置している人はいます。
なんとも残念でたまりません。
せっかく検査して悪いところが見つかったのならば、早期に治療するに超したことはありません。
先延ばしにしていても、いつかは治療を始めなければならない時が必ずやってきます。
そして、ほったらかしの代償は結構大きなものになるかも知れません。
早期に治療を始めて、重症化を防ぎ、ひいては医療費が大きくならないうちに対処することを強く勧めます。
そういうケシモチも先延ばししていることがあります。
今回は、この健康上の問題を解決するお話です。
《 目 次 》
1.会社員は定期健康診断の受診が義務づけられています
若い世代の人は、健康上の不安を持つことはないと思いますが、中高年になると、色々なところに不安を感じます。
その中でも、胃腸に不安を感じる人は多いと思います。
健康診断の項目の中でも、メインイベントは胃部X線検査でしょう。
しかもこれには、もれなくバリウムがついてきます。
どちらかというと、やりたくない検査の部類に入ります。
昔のバリウムは飲む量が多く、更に不味かったので、ケシモチも苦手でした。
さらに、発泡剤でバリウムを吹いたことがあるので、この経験が今でもトラウマとなって、検査前はいつもプレッシャーです。
最近はバリウムの量は少なくなり、かつ美味しくなっていますので少しは安心です。
検査の好きな人はいないと思います。
何か病気が見つかると嫌だし、検査自体がストレスの場合もあります。
でも、やっておくに超したことは無いのです。
2.ヘリコバクター・ピロリを除菌すると胃がんにならないというお話
ヘリコバクター・ピロリは胃癌を引き起こすと言われています。
なぜなら、胃癌を患った人の全員が、ピロリ菌に感染しているからです。
逆に、ピロリ菌に感染していない人では胃癌は見つかっていないというのが根拠です。
しかし、ヘリコバクター・ピロリに感染したからと言って、全員が胃癌になるわけではありません。
罹患する確率が高くなるということで、決して安心できるわけではありません。
2.1 ヘリコバクター・ピロリ菌(以後「ピロリ菌」)
ケシモチの年代は胃の粘膜にピロリ菌を飼っています。
私も、40代の頃に抗体検査でピロリ菌がいると指摘されました。
もう10何年も前のことになりますが、長らく放置していました。
その間に、胃粘膜は縮れて、病名で言うと萎縮性胃炎です。
内視鏡で現物を見ましたが、キレイではないのを覚えています。
放置するとこうなるということです。
2.2 退職前に胃がんのリスクをなくしておく
早期退職を考えていたので、その前に病気のリスクをなくしておきたかったのです。
以前からピロリ菌に感染しているので、将来胃がんになるリスクは高いです。
しかし、ピロリ菌に感染していても、除菌すれば胃癌にならないと言われています。
ということで、退職前に心配事を片付けようと考えたわけです。
2.3 ピロリ菌の検査は超簡単
ピロリ菌の除菌の段取りとして、ピロリ菌が本当にいるかどうか調べる必要があります。
私の場合は、内視鏡を突っ込まれて、胃壁から細胞を3カ所つままれました。
つままれた時には、ドスンと胃壁を突いた様な衝撃を受けます。
思わず「ウッ」となります。
そしてつまんできた細胞を検査キットに乗っけて待つこと数分、ピロリ菌がいるかどうかがわかります。
ケシモチの検査結果は微妙に陽性でしたが、過去に抗体検査で陽性だったことと、立派な萎縮性胃炎が認められたので除菌を行います。
長年の放置の結果は、萎縮性胃炎が進行するというツケを払うことになりました。(;_;)
2.4 ピロリ菌の除菌と判定
1週間分の薬を処方され、指示された通りに朝晩規則正しく服用します。
服薬は、1週間で終了です。
念の為、この間はアルコールを控えました。
薬を飲み終えてから一月ほどして、ピロリ菌が消えたかどうかの除菌判定を行います。
判定の検査は、風船を膨らます検査です。
初めに1回膨らませます。
その後、試薬を飲んでしばらく待ちます。
そしてもう1回、別の風船を膨らまします。
その吹き込まれた呼気の成分を計ることでピロリ菌をやっつけたかどうかが解るわけです。
後日受診した時に、
先生:「あなたは、胃がんから解放されました」と冗談めかしく言われたことを覚えています。
無事にピロリ菌をやっつけることが出来ました(除菌率は100%ではないので、その場合は二次除菌をします)。
3.ピロリ菌の除菌は特に中高年にお勧めします
除菌するまでの段取りです。
胃の内視鏡をして、ピロリ菌の感染有無を確認し、陽性であれば除菌薬を貰います。
費用は安いです。
薬代だけだと実費で3,000円ぐらいなので、3割負担で1,000円ほど。
プラス受診料や診断料、検査料の費用を支払っても大したことありません。
この費用でガンを予防する事が出来るのであればとても価値があります。
特に中高老年はピロリ菌に感染している可能性が高いので是非除菌してください。
4.後日談
除菌に成功して良かったです。
しかし、除菌出来たからと言っても、萎縮性胃炎はもう治らないのよねぇ。(・o・)
ピロリ菌の除菌と平行して、大腸内視鏡検査もやりました。
結果、ガンはなかったですが痔(結構酷いやつ)が見つかりました(^^)
“ピロリ菌を退治したので、もう胃がんにはなりません” に対して2件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。