高齢者になると虫垂炎が少ない、その理由は他の病気がからんでいるかららしい。
永らくブログを休んだ。
というのも、5月から8月までの間に3回、入院生活していたことと、資格試験の勉強も並行して行っていたから。
2回の手術を受けた後の体は回復し、2種類の資格試験も終わった。
余裕ができたので記事を書き始めます。
1.65歳のお誕生日月に 盲腸 になってしまった
夕方からお腹がなんとなく痛い。
翌朝になっても収まらない。
経験したことのない痛み、次の日は歩くのが辛くなった。
冷や汗がでる。
明日は絶対に医者に行かなければやばい気がする。
翌朝6時頃に目が覚める。痛みは相変わらず強い。9時の受付時間が遠くに感じられた。
予約ではないので、2時間ぐらい待たされて診察。
血液検査、CT撮影を終え、診断は盲腸であった。
「盲腸は切りたい」と告げていたので、外科の先生が担当となった。
即入院となり、着替えは家から持ってきてもらい、その他の必需品は全て病院内の売店で揃えることができる。
今夜から絶食。(痛くて朝から食べていないが痛みの成果空腹感は全く無い)
食事の代わりに高カロリーの輸液と抗生剤がミックスされた点滴をつながれた。
点滴は4日間続いたが空腹感を感じることはなく、熱もさがり、腫れも引き、痛みも治まってきた。
先生から、盲腸は若い人に多く高齢者は比較的少ないとわざわざ説明を受けたが、これには含みがあった。
2.ガン の疑い
入院する数ヶ月前にひどい貧血になっていた。
かかりつけ医はビックリして、ケシモチに大腸検査を強く勧めた。
紹介状を頂いていたので、受付時に渡しておいた。
後で考えると、これがのちに小さな火種となるとは思ってもいなかった。(^^;
先生から、「高齢者の盲腸には、ときに盲腸を引きおこした他の病気が潜んでいることがあり、ガンの可能性もあります」と宣言された。
そうだよな、普通ビックリするぐらいひどい貧血があれば当然ガンを疑うことは当たり前だ。
しかし、この貧血の原因に心当たりのあるケシモチは、ガンかもしれないと言われても全く動揺しなかった。(心当たりは後日の記事で明らかになる)
3.10年は死なない?
妻には、癌の疑いで大腸内視鏡検査しますと一言伝えておいた。
ケシモチはガンとは思っていなかったので、軽い気持ちで伝えたが、妻はかなり動揺したようだ。
友人(ご主人が食道がんで治療中)に相談したところ、「大丈夫。今どき10年は死なないから」と励ましをいただいたらしい。
大丈夫では無いのだが(^^)
おそらく、「いろんな準備をするのに十分な時間は有るから心配しなくていいよ」と言いたかったのだろう。
4.大腸内視鏡検査
検査結果は白。
虫垂の中まで覗きましたが、ガンらしきものは見つかりませんでした。
そうでしょうと心のなかでつぶやく。
しかし、内視鏡で見えなかった可能性がありますから、月曜日に超音波検査で確認しましょう。
あくまで慎重姿勢を崩さないが、先生は笑顔であった。つられて私も笑顔。
検査が終わったので夕食から、食事開始。
明日は、65歳の誕生日で日曜日だ。
家族や友人から、おめでとうのLINEを頂きながら何もすることがないのでベッド上で過ごす。
唯一することといえば、ご飯を食べることぐらい。
5.超音波検査
病室で寝っ転がっていると、検査室に来てくださいとのアナウンス。
ベテランの技師さんが本当に丁寧に、丁寧に時間をたっぷりかけて何かを探している。
ガンを探しているらしいのがわかるが、見つかるわけがないと心のなかでつぶやいた。
超音波検査の結果、期待通り異常なしであった。
6.盲腸の 再発率 は1/3程度ですがどうしますか?
ケシモチの答えは決まっていた。盲腸は切ります。
再発すると同じことの繰り返しになるので切るつもり満々だった。
盲腸の手術は安全な手術だ。
心配があるとすれば麻酔から覚醒しないことだが、これもまずありえない。
手術になんのためらいもなかった。
2週間後に再診して手術日を決めましょうということになり、翌日退院することになった。
夕方、病院事務の人が治療費の額を知らせに来てくれた。
前もってお金を用意する必要があるからだ。
自己負担額が高額になるので、高額療養費制度について説明しましょうかと言われたが、私は制度のことは知っていたので説明は遠慮した。(勉強会でレクチュアーしたことが有るのだ)
次の日、朝食を済ませ、午前9時に退院(会計窓口が9時から開くから)。
7泊8日、自己負担額は8.6万円ほどだった。(高額療養費の適用額にあてはまる)
精算はクレジットカード払いができたので現金の用意は必要なかった。
お昼になった。
ランチは、とんかつ弁当。
体は正直だ。入院中に不足した旨味を欲している。
幸せ。