全国で3.7万人が喜ぶ、「令和3年度下期の第二種電気工事士資格試験の合格発表」があった
1月28日に令和3年度下期の第二種電気工事士資格試験の合格発表があった。
今考えると、この資格を取るとは夢にも思っていなかった。
なぜなら、ケシモチは電気関係が苦手だからだ。(家電は大好きだけれど)
《 目 次 》
1.転機は去年の1月
30数年間賃貸に出していたマンションが空くことになった。
購入してすぐに転勤となり、リタイアするまで戻ることはなくずっと賃貸していた。
賃借人がいる間は、ケシモチは借家暮らしが続き、家賃の収入より賃貸料の方が高くて赤字だった。
30数年経過した室内は、設備の老朽化や汚れ、ライフスタイルに合わない間取りなどいろいろと不具合が多い。
ならば、全面的にリフォームして、新築気分を味わおう。
2.リフォーム工事の見積もりを見ながら考える
予算には限りがある。
なるべく費用を削りたい。
目をつけたのは、スイッチやコンセント、カーテンレールの工賃。
意外と交換単価が高い。
ならば、「自分でできるものは、自分でやろう」と思いついたのがそもそもの始まりだった。
しかし、スイッチやコンセントを交換するには、第二種電気工事士の免状が必要。
これが、資格試験を受けるきっかけとなった。
3.果たして、試験に合格できるのか?
そもそも思いつきだったので、第二種電気工事士資格が何なのか全く知らなかった。
ネットでは、筆記試験の合格率が60%ほど、技能試験が70%ほどとある。
少なくとも、42%が合格する計算だ。
これならいけるだろうと思った。
4.第二種電気工事士資格試験には、筆記試験と技能試験の2つがある
筆記試験に合格しなければ、技能試験を受験することができない。
とりあえず、筆記試験と技能試験の参考書を購入する。
5.筆記試験の参考書には、はっきりとこう書いてあった
・筆記に合格するには60点(50問中30問正解)とれば良いと言われている
・試験問題には、電気回路の計算問題のように少し難しいものがある
・試験問題の30問は丸暗記で十分得点できる
・本参考書の第何章から第何章まで丸暗記できればほぼ60点が取れる
つまり、電気理論が理解できず回路の計算ができないとしても、合格のチャンスがあると言うのだ。
そうかもしれないが、ケシモチは心配性だ。
それに、妻やリフォーム業者に「試験に合格して自分で工事する」と公言してしまった。
過去問題を10年分解いてみた。
過去に5年間で出たすべての問題から、ほぼ同じような問題が出題されていることに気がついた。
6.それより技能試験が問題でしょ
試験問題は、回路図に従って、電気器具と電線をつないで電気回路を完成させること。
接続方法や使用するケーブル、被服の剥き方など決まり事が多く、間違うと欠陥となり不合格だ。
経験がなければ合格するはずがない。
ケシモチは、
電気回路図を元に電線をつないだ経験がない。
専用の工具は見たことも触ったことも使ったことない。
7.技能試験に出される問題はあらかじめ公開されている
候補問題が13回路公開される。
そのうちの1つが出題され、欠陥なく完成できれば合格だ。
試験では、回路図を完成させるための電気器具やケーブル等があらかじめ用意されている。
用意されたものだけで、大体の完成図が予想できるので心配はない
あとは、正確に仕上げさえすればよい。
試験時間が40分と決められているので手際の良さも必要だ。
全くの初心者なので、技能の練習には少しお金をかけた。
技能試験対策用のケーブルや電気器具がセットになって販売されている。
念のため、3回分の練習セットを購入した。
1セット13回路分なので、3セットで39回路分だ。
実際には、2セット完成させたぐらいで、正確性も手際の良さも身についてくる。
手技で分からないところは、YouTubeで確認できるので全く心配はない。
8.試験会場
見たのは若い人たちばかりで学生服姿が目立った。
ちなみに、ケシモチのような60歳代以上は5%未満だ。
白髪交じりの親父達は意外と目立つのでなんだか場違いな感じがして少し恥ずかしかった。
60歳代以上は、ケシモチのように、自宅のDIYをしたいとか、アパート経営者で借家のメンテナンスを自分でしようと考えている人たちだと思う。
受験者のうち、学生が17%、10代+20代の若者が42%
学生の65%が工業高校生で、普通科の高校生は6%。 出展:令和2年度電気技術者試験受験者実態調査 一般財団法人 電気技術者試験センター |
心配だった技能試験は13回路の中では簡単な方に属するものだった。
おそらく、ほかの試験会場よりは合格率は高かったではと思う。(個人の感想です)
自分で言うのもおこがましいが、上手にできたので合格したと思った。(^^)
が、
合格通知を見るまでは断言できないので、それなりにハラハラしながら発表当日を迎えた。
9.合格発表は、ネットで確認
筆記も技能も同じで、受験番号を入力すると、「合格者一覧にあります」の画面が表示されれば合格。
「ない」なら不合格だ。
なんともあっけない。
10.令和3年度下期の合格発表結果
ケシモチが受験した令和3年度下期の合格者は、全国で約3.7万人。合格率は71%強と発表された。
令和3年度合計では、
筆記試験が、受験者数15.7万人、合格者数9.3万人(59.2%)
技能試験が、受験者数11.6万人、合格者数8.5万人(72.8%)
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