親の介護には色々とお金がかかるよね
親の面倒を看るのは子の責任ではあることは認めます。
しかし、費用に関してはまた別のはなしですよね。
親の介護費用は、親の預貯金から払っていただきたいということ。
母親は週1回、デイサービスに通っている。
ここの支払は現金払い(毎月封筒にお金を入れて支払う)なので、問題は無かった。
介護の期間も長くなってくると、日々苦痛を感じるようになってくる。
そこで、介護負担を少しでも減らす目的で、今と違う施設にも通うことにした。
問題が起こったのはここの支払が銀行引き落としだったこと。
引き落としには銀行印が必要ですよね。
家中探したが、母親の銀行印がどうしてもみつからない。
仕方なく、家にある印鑑全て窓口に持って行って突き合わせてみたが該当無し。
やむなく、印鑑の変更手続きをする羽目になった。
そんなことがあった銀行で昨日問題が起こった。
母親のキャッシュカードが出金できなくなっていた
何回トライしてみても途中で止まる。
そしてATMから「これを持って窓口に行きなさい」と紙切れが吐き出される。
7枚たまったところで観念した。
窓口に紙切れを持って行くと、何やら重大事項が書かれた一覧表を取り出し、窓口がこう言った。
窓口:今、特殊詐欺事件が多いので、70歳以上の方の口座で、
かつキャッシュカードが3年間使われていないものはロックをかけています。
つまり出金させないということである。
窓口:ロック解除します。続柄は長男さんですね。お母様と確認をとりたいので、自宅に電話してもいいですか?
私:母親は耳が遠いので電話に出れません。93歳の高齢者を銀行に連れてくることも困難です。
窓口が困った顔をするので、私から「自宅に来てよ」と提案した。
窓口は後ろの上司と何やら相談している。
窓口:わかりました。今日の17時頃伺いますがよろしいでしょうか?
私:大丈夫です。
上司は、本人(93歳)の生存確認と息子が許可無くカードを使おうとしているか否かを確認できれば良いだけの話し。
不本意ながら自宅訪問もやむなしと考えたのだろうか。
母親が生きていなければ、不可分債権(相続財産)になるのでロックは解除されない。
母親には、「夕方、銀行の人が来るから会ってね」と前振りしておく。
会うのを嫌がったが、
面会が済んだらすぐ夕食を出すからと約束し、聞かれたことに答えれば良いからと説得。
17時ちょうどに、窓口と上司がやってきた。
我が家には駐車場が無いので歩いてきたらしい。
自宅までは銀行からは1.5kmほどもある。
寒い中本当にお気の毒である。
面談は直ぐに済んだ。
耳が遠いので、上司の言ったことを私が大声で通訳する。
母親は、「私は何も分からないのでこの子(67歳)に任せています。」
上司は確認が取れましたので、明日にはカードが使えるようにしますと約束して帰られた。
帰り際「規則なので申し訳ありません」と言われたが、こちらこそ本当に申し訳ないと感じた。
ひょっとしたら、この後忘年会だったかもしれないし、早く帰宅して家族と団欒したかったかもしれないのにね。
当日、他の銀行カードも試してみたがそちらは問題なく出金できた。
全ての金融機関がこうだというのではなく、各行の自主規制のようだ。
昨日はカードが使えないという、全く想定外の出来事で戸惑った。
もし急にお金が必要となった場合はかなり焦るだろうと思う。
親が生きている内に、親のカードが使えるかどうか確認することを強くお勧めいたします(^^;)