雨戸はいつ閉めるのが正しいか
昼食を食べ終わった。
腹一杯になったみたいだ。
お向かいまで響くぐらいの音量でテレビを見ている。
本当は、炊事、掃除をすれば良いと思うのだが、
出来ない(やり方が分からない)ことを自覚しているらしく、一向にやる気を見せない。
なにもすることがないみたいなので、1日はさぞかし長いだろう。
【午後のルーティンワーク】
ガタガタと2階から物音がする。
さっきまで寝ていたはずなのに、気づくと13時半すぎだ。
この時間帯になると、必ずやらなければならないことがある。
家中の雨戸を閉めること。
雨戸をしめ終わって降りてきた。
しばらくしてから、私は2階にいき雨戸を開ける。
母は再び2階に。
「雨戸を閉めたこと」をすっかり忘れているらしい。
せっかく開けた雨戸がまた閉められた。
私は2階に行かなければならない。
1階の部屋は雨戸が閉められ真っ暗になっている。
私が占拠しているリビングは、かろうじて難を逃れているが執拗に閉めたいと迫られる。
雨戸に決着をつけた母は、すべきことはしたという達成感があるのだろう。
すでにパジャマ姿。
15時頃から17時頃までは真っ暗な寝室にいるので、おそらく寝ているのだろう。
17時頃、目覚めた母はキッチンにやってくる。
「なんで喉が乾くんかいなぁ」といいながら、水をがぶ飲みする。
横目で食事の用意がどうなっているかを確認し、
「まだ17時かぁ、まだ早いなぁ、もう少し寝るわ」といって寝室へ行ってしまう。
起こしに行かなくとも大丈夫。
18時過ぎにはキッチンにやってきて、当たり前のように飯を食う。
こんなことの繰り返しがずっと続いている。
【朝一のルーティンワーク】
5時半になると、階下から雨戸を開ける音が聞こえてくる。
しばらくして、2階に上がってくる気配があるが物音はしない。
不気味だ。
「楳図かずお」の漫画を連想させる。
さすがに私が寝ている和室には入って来ることは無いが、朝早くて迷惑。
雨戸を開ける音は、早朝だと結構うるさいと思う。
ご近所はきっと迷惑しているだろう。
物忘れに限らず、他人に配慮できない老人は増えている気がする。
そうはなりたくないので、常にアンガーマネジメントだ。