九州に行ってきました旅行記 その1
《 目 次 》
旅行初日 晴れ
なにせ、早起きしないと間に合わない。だって、7:10発のANAなのだから。
バタバタと始まった旅行初日です。
鹿児島市・桜島から人吉(熊本県)を抜けて熊本市・博多周辺を3泊4日で観光します
今回は、フェリーに乗り、観光列車を乗り継ぎ、九州新幹線に乗る旅です。
なんば駅前乗り場から、始発のリムジンバスに乗り込み伊丹空港へ。始発なのに席の半分ぐらいが埋まっている。
予定時間より早く伊丹空港に到着。空港は早朝と言う事もあり閑散としており、売店もまだ準備中。
鹿児島行きの搭乗口(7番)は、一番端っこで結構歩かされました。伊丹空港に限らず、セントレアも地方便は端のターミナルだったと記憶しています。
快晴の空を1時間も飛ばないうちに、鹿児島空港(8:20着)に無事着陸。
鹿児島空港から市内まで約40分です。結構距離がありますね。
南九州に地震発生
リムジンバスに乗り込み、鹿児島市内に向かう途中、車内の携帯電話が一斉に鳴り響く。
緊急警報で、どうやら、宮崎県日向浦で地震が発生したらしい。
しかし、バスの運行に支障はまったく無く、その後は何事も無かったかのようにバスセンターへ到着。
子供から安否確認のLINEが来ました。嬉しいですね。
今日の一番の予定は、桜島に行くことです。事前にルートの下調べをしてきたので間違いは無いでしょう。
カメラと身の回り品以外を宿泊予定のホテルに預けて、身軽になったところでGO。
フェリー乗り場(鹿児島港)までは、市電を利用しました。PiTaPaを使うことができなかった。
鹿児島市内は、市電もバスも交通系のカードが使えないのですね。
ちなみに料金は170円で、バスも同じ料金です。
水族館口で下車し鹿児島港まで歩いて5,6分ぐらい。見えているので遠いとは思えませんでした。
桜島
鹿児島港を10時頃発のフェリーで桜島へ
おおよそ15分で到着。下船して桜島の埠頭で料金を支払います。料金は160円です。
正面に見える桜島は、少し頂上に雲がかかるぐらいで、空気も澄んでおり綺麗に島の様子が見て取れました。
心配していた火山灰も全く降っておらず、曇天ですが、かえって気持ちが良かったです。
桜島は徒歩では回れないので、循環バスの利用を考えていました。
フェリー埠頭の案内所で、「サクラジマ・アイランドビュー」という、桜島港と湯之平展望所を循環するバスのチケットを購入し、11時発に乗車(30分おきの運行)。
料金は500円で、短時間で桜島の要所を巡ることが出来ます。
コース途中の湯之平展望所では、10数分の休憩時間が取られていて、桜島の北岳・南岳、錦江湾に浮かぶ船舶、その向こうの鹿児島市内など一望する事が出来ます。もちろんしっかり写真を撮る時間もありました。
居あわせた観光バスのガイドさんがハートの石があると指さしていたので、思わず写真に収めておきました。
バスが休憩を含めて一周するのに約50分。12時には乗車した場所に戻ってきました。
朝食は軽く済ませていたのですでに空腹状態ですがこれも計算通り。
降りたバス停から数分あるいた所にある道の駅「桜島」内のレストラン「おふくろの味 旬」で昼食を摂ります(ネットで調査済み)。
「極上カンパチ刺身定食 1,100円」を注文。
肉厚な切り身が7切れもあり、そのボリュームに大満足。夕食はもう刺身はいらないと思いました。
食後は、島の西側にあたる「桜島ビジターセンター(無料)」に立ち寄り、桜島の生い立ちを勉強し、「桜島溶岩なぎさ公園」を散策します。ここは、海岸沿いに遊歩道が整備されており、写真で抜き取ると、溶岩だらけの景色で、まるでハワイ島にいるような勘違いをさせるぐらい雰囲気を漂わせています。
そして疲れた足を癒やしてくれる「全長100mの足湯」が用意されています。
そろそろ鹿児島市内に戻り次の目的地に向かいます。
「サクラジマ・アイランドビュー」の切符にフェリーの割引券がついていました。30円ですがありがたく利用します。
鹿児島港について、目的の仙巖園にいくのですが、バス路線が時計回りになっているため、鹿児島港からは、いったん鹿児島中央駅に戻ることになります。ここは迷わずTAXを使います。費用は1,420円です。
仙巖園
仙巖園では、入園料はクレジットカードの使える自販機だったので、鹿児島で初めてカード決済ができました。入園料は、お隣の尚古集成館を含めて1,000円です。御殿にも入る場合は、1,300円です。
仙巌園は、島津家別邸で、御殿と桜島を望む庭園は、手入れが行き届いていて本当に美しい場所です。
また、大砲を作るための反射炉のあったところでも有名ですね。
広大な敷地のお庭、お洒落なレストランや土産店、軽食を売る店なども素敵でした。
ここの土産の一押しは、薩摩切り子でしょう。ディスプレーされている物はかなり高価で手が出ませんが見ていて飽きないです。興味のある人は、値が張っても買う価値は大きいでしょう。
これで焼酎ロックを飲めば最高だと思います。
一旦、仙巖園をでてお向かいにある尚古集成館を見学しました。
ここには、島津家の系図、大砲、琉球船の模型、薩摩焼等の展示物が並べられています。
しかし、足腰に疲労がにじんできていたので、残念ながら早々に見学を終わらせ帰路に向かいます。
仙巖園から鹿児島中央駅まではバスを利用します。所要時間は30分弱で料金は190円です。
夕食は、天文館も考えましたが、道を挟んだホテルのお向かいにある郷土料理の店で、キビナゴの造り他鹿児島の味を色々といただきました。初日は頑張りすぎました。
2日目 晴れ
今日は旅行のメインイベントの日です。
入社して新人で過ごした懐かしい土地をなぞっていきます。
JR九州の観光列車は楽しい
計画の当初は、鹿児島中央駅から吉松駅へは、「はやとの風」に乗車し、吉松駅から「しんぺい2号」で人吉駅までをネット予約で取ろうとしましたが、なぜか予約が出来なかった。
仕方なく、吉松駅までは、国分行きの普通列車に乗り、隼人駅始発の吉松駅行きの普通に乗り換える。吉松駅から人吉駅までは「しんぺい2号」を予約することが出来ました。
最終目的地の熊本駅へは「しんぺい4号」に乗車します。
「はやとの風2号(9:26発)」は、国分行きの普通(9:42発)より先発するので、せめて写真だけでも撮るために、早めにホテルをチェックアウトです。ちなみに、「はやとの風」の吉松駅までの所要時間(105分)と普通を乗り継いで行く所要時間(121分)にそれほど差はありません。
普通列車はそれなりに風情があり、子供の頃の旅行を思い出させてくれます。
鹿児島中央駅の一番線にはすでに「はやとの風(9:26発)」が発車をまっていました。
車内の様子を窺うと、内装・椅子・テーブル・調度品の全てが特別列車の雰囲気満載です(やっぱり乗りたかった)。
「はやとの風」を見送り、弁当を買うつもりでしたが、こちらのプラットホームには売店がない。
そうなのです。売店は、新幹線側に引っ越ししているようで、こちらには飲料の自販機しか有りません。(;_;)
駅員に事情を話して、弁当を買いに出れば良かったのですが、まぁ何とかなるだろうと思い(このあと寂しい思いをすることになるのですが)普通列車に乗車しました。
国分行きの普通列車(9:42発)は、隼人駅までは、通勤通学の人がいましたが、隼人駅(10:35発)から吉松駅(11:43着)行きの列車は閑散としています。「乗り鉄」らしきお客は数人見かけました。
隼人駅から、吉松駅までの景色は山と草木です。単線なので、線路脇の伸びた草が届きそうです。
すこし窓を開けると気持ちの良い風が吹き込んできます。列車の窓を開けたのは何十年ぶりでしょうか。
時折、トンネルが来るとものすごい風が入ってくるので妻に怒られます。
なので、離れた席に移動してチョットだけ窓を開けます(ガラガラなので何処でもOKです)
途中、先行していた「はやとの風」が吉松駅から戻ってくるのを、栗野駅で待機しすれ違います。
単線ですから、こういう事になるのですね。また写真を撮ります。
「はやとの風」がホームに入るやいなや普通列車は発車。写真を撮っていたので、危うくおいていかれるところでした(危なかった)。
しんぺい2号
吉松駅では、しんぺい2号(11:49発)がすでに待機しています。
先発した「はやとの風」の乗客が、すでに乗車していて賑わっていました。
私は、弁当を確保するため、客をかき分けて売り子さん(兼観光ガイド役)の所にたどり着いた時には、無念にもお弁当(栗飯)は1個しか残っておらず、この1個は「妻のため」に購入しました。1,100円
1個しか無い弁当ですが、妻の好意で半分いただくことができました。
吉松駅から人吉駅までの区間の見所はなんと言っても「スイッチバック」でしょう。
突き当たりでぷっつりと線路が途絶え、逆方向に登りの線路がある。同じようにもう一度逆方向に転じてスイッチバックが完了します。
吉松駅側からのスイッチバックの場所に真幸駅(まさき)があります。
真幸駅で5分間、写真撮影と地元の土産品の購入のため停車しました。
3つ100円でゆで卵を売っていたので思わず買ってしまいました。
地鶏の卵らしく、小振りですが味は濃かったです。
列車はスイッチバックしたあと、快調に登っていきます。
登り切った所に矢岳駅がありここでも5分間の停車。
ここには、「人吉市SL展示館」がありD51と8620型のSLの動輪が展示されています。
ここから、人吉駅まで、高低差430mを駆け下ります。
下りの最後には線路がループしながらスイッチバックのある大畑(おこば)駅に滑り込んでいきます。
この間、列車は脱線しそうな勢いで下っていきます。
大畑駅で7分間の停車。駅舎には、沢山の名刺が隙間無く貼ってあります。名刺の方々は出世するそうです。
大畑駅は、スイッチバックの真ん中ある珍しい駅だそうです(byガイドさん)。
大畑駅前には、レストランがあります。見るからにお洒落でよいのですが、周囲は何も無いところなので、果たしてお客さんは来るのでしょうか少し心配ですね。
大畑駅を出発した「しんぺい2号」は13:08に人吉駅に到着。
人吉市観光
駅には、熊本行きの、「かわせみ やませみ4号(13:25発)」がすでに出発を待っていました。「かわせみ やませみ」と「しんぺい」の並ぶショットは良い感じです。「かわせみ やませみ」が出発したあとに、SL人吉(14:38発)も熊本に向けて発車します。
後から考えると、しんぺい4号では無く、SL人吉を予約すれば良かったと思ったのですが後の祭りですね。
しんぺい2号の乗客の殆どが「かわせみ やませみ」に乗り込んだようですが、私たちは3時間後のしんぺい4号(16:43発)で熊本に向かう予定です。
人吉市は、新人の時に担当していた場所です。ここから奥の湯前にも行っていました。さらに五木村にも足を伸ばしました。
小京都と呼ばれていた人吉市内の懐かしい町並みや、昔訪問した得意先を歩きながら眺め、全盛期と比べ随分変わっていたことが寂しいかぎりです。40年近く経っているので当然と言えば当然かも知れません。
でも、うなぎの有名店や喫茶店は健在でしたし、行きつけのうどん屋さんは、今は蕎麦屋に変わっていましたが、跡取りがやっているようです。でも土曜日だったせいかもしれませんが空き店舗が目立ったように感じます。
この日は、日差しが強く、歩くのも厳しくて、喫茶(喫茶プリンス)で小休憩。
ここのマダム(私と同年代)は話し好きで、人吉に訪れた俳優の話で盛り上がる。
ここは、新人の頃に来たことは無かったと思います。行きつけの喫茶店は、マダムも知っていて、とうに潰れたてしまったとのこと(マダムの同級生が経営していたらしい)。
人吉駅近くの、青井阿蘇神社をお参りし、お土産屋をパトロール。駅に付随する人吉鉄道ミュージアムを見学して駅に戻り、売店でビールとおつまみを買い込んで熊本行きのしんぺい4号(16:43発)に乗車。
しんぺい4号
しんぺい4号は、吉松駅から乗車したしんぺい2号と同じ車両で、私たちを人吉駅で降ろした後、また吉松駅に戻っていきます。そして、また人吉駅に戻り、最後は熊本駅まで行く列車です。
この1編成が、しんぺい1号、2号、3号、4号として運行していることに感心するばかりです。効率的ですね。
人吉駅から、球磨川沿いに八代市に向かって下っていきます。
毎週熊本市から車で通っていましたが、列車であっても懐かしい景色が見られるのは嬉しいばかりです。
八代からは宇土市あたりまで田園風景を横目で見ながら、この辺も担当したことがあったよなと感慨に更けながら、宇土駅あたりから、新幹線と併走し熊本駅に到着したのは18:18です。
まだまだ明るい。
本日は、熊本駅前のホテルに宿泊です。
夕食は、新幹線駅になった熊本駅に新設された居酒屋で、熊本の郷土料理をいただきました。