ブリーフセラピーの勉強会
毎週、NPO主催の2時間ほどの勉強会に参加しています。
今回のテーマはブリーフセラピー
*ブリーフセラピーとは、「短期の」心理療法で、問題の解決をサポートしようとするものです。
効率的・効果的な援助の在り方を探求しつつカウンセリングを行うもので、広く活用されています。セラピーというと、なにか病的なものをイメージしがちですがそうではありません。
家庭内、会社内、学校内あるいはご近所などの人間関係の問題や、顧客との良好な関係性の構築にも活用できるスキルです。
ポイントは、
・原因や背景を振り返らない(追求しないこと)
・解決するための手段にフォーカスする
・問題解決の為の行動変化を誘導する
要するに、何が問題なのか、原因はなにかを追及しても、問題解決には繋がらない。それよりも、解決策を考えるとこにフォーカスする事です。
それには、潜在する本人の「健康的な考え」や「ポジティブなもの」を「資源」として捉え、クライアントとセラピストが共同して解決のイメージをつくりだしていくものなのです。そして最終的には、クライアントが自ら解決できる事にあります。
今回の勉強会のエンドポイントは、「ミラクル・クエスチョン」
・問題解決の為の行動変化を誘導するための、セラピストが行う質問です。
人の無意識にある健康的な考えやポジティブなものに働きかけるのです。
人はなりたい自分をイメージすると、その通りになろうとする行動パターンを無意識のうちに行います。この事を利用して、クライアントが現在、問題を抱えていても、その問題を過去のものとして振り返らず、もし、問題が解決したらどんな自分になっているかをイメージすることで、クライアントの行動(問題の解決手段)変化を誘導するものです。
私にとっては全く知らない分野でしたが、講師が良くて少しは理解することが出来ました。
最後に、ミラクル・クエスチョンを紹介します。
Sさん: Cさん、困っていること、解決したいことに名前を付けてください
Cさん: はい、「〇〇の件で困っています。解決したいのです。」
Sさん: 「これから変わった質問をします。今晩あなたが眠っている間に奇跡が起こったと想像してください。奇跡とは、今日ここへご相談に来られた問題が解決するというものです。ただ、あなたは眠っていたので問題が解決していることは知りません。次の朝、奇跡が起こったとわかる、どのような変化に気づくでしょうか?」