2,000万円問題もそうだけど、厚生年金保険料の変遷から思うこと

年金が2,000万円も不足するんだと、世間が騒いだ問題も随分収まってきました。

しかし、未だに不安を隠しきれない方々も多くいらっしゃると思います。

貰える年金額も大きな問題ですが、一方、自分がどれだけ年金の保険料を払っているのかには全く話が出てきません。

そこで、会社員が給与から天引きされてきた厚生年金の保険料について考えました。

1.厚生年金保険料率の変遷

私が入社した頃は、106/1000です。10.6%を労使で折半ですから、5.3%が保険料として徴収されていました。

退職時には、183/1000になり、9.15%が本人負担の保険料になります。

5.3% → 9.15% にアップです。私は、退職してから知りました(会社員は同じ様なものと思います)

私も調べるまで分かっていなかったのですが、こんなにも保険料率が上昇していたのですね(・д・)

これだけ保険料率が年々アップしているのに、年金額はアップしていないどころか、下がることもあります。

つまり、保険料率が上がると言うことは、可処分所得が下がるので、老後資金を貯める事が難しくなると言う事です。

平成15年には、料率は135.8/1000に下がっていますが、賞与からも保険料が徴収されることになったので可処分所得が下がったことは同じです。

この様に、貯蓄の機会を奪っておきながら、しれっと2000万円足りないと発表する神経の太さに驚きます。

かといって、報告書がおかしいとは思っていません。だって、この問題が起こる前から、「年金だけでは老後に足りないことがあるので、自分に必要な老後資金は用意しておく」ということは常識だったわけですから。

厚生年金保険料率の変遷

2.平成15年4月から総報酬制が導入され、賞与からも徴収される

・2003年(平成15年)3月まで17.35%だった厚生年金の保険料率は2003年4月から13.58%に引き下げられた。

・料率は上昇し続け平成29年9月以後は、183/1000で固定されることになった。

総報酬制導入で、賞与からも徴収するので、当初は料率が下がったので良かったが、すぐに上昇に転じて最終的には以前と比べて更に料率が上がっていたのである。保険料は増額、年金額は変わらずという事態が発生した。(;_;)

3.厚生年金保険の年金額の計算式

厚生年金の年金額の計算式(日本年金機構のHPから)

平均標準報酬額は、再評価率を乗じたものを使用にするので、マクロ経済スライドによって、変動します。